今回の山行き
九重

【今回のコース】
フクジュソウ散策-オキナグサ散策-カタクリ散策-エヒメアヤメ散策-カタクリ散策

2017年4月14日(金) 晴 フクジュソウ散策 9時30分 気温14度〜18度
前回(3月11日)の坊がつるの野焼きの後、ひと月の間が空いた。
熊本地震以後、どうも山に身が入らない。
まあ長い間にはこんなときもあるさと思い、当分は花散策を中心に考えている。

今年は山も下界も花が遅れている。
多分1・2月が暖冬傾向で、3月が再三再四の「寒の戻り」、地中の春の妖精達も戸惑いを感じているに違いない。

今回はフクジュソウ(福寿草)オキナグサ(翁草)カタクリ(片栗)エヒメアヤメ(愛媛菖蒲)が主目的。
いくら春が遅くても、フクジュソウは既にピークを過ぎていると思われるが、オキナグサとカタクリは咲き始めた頃で、エヒメアヤメはもう少し先になると思われる。
実は4月9日(日)にも「ぐるっとくじゅう」を周回して多くの箇所を下見をしている。
・・・ので、上の予想は大きくは外れないはずである。
右の写真はそのとき撮影したカタクリの花の咲き始めである。
咲き始めのカタクリは、花弁の中に花弁の形をした模様があるが、この段階ではまだ僅かしか見えていない。
(咲き始めたばかりのカタクリ 2017年4月9日撮影)
【800*600】

キスミレ(黄菫)が野焼後の黒野を彩り、それらに紛れるようにして、沢山のパラボラ花が咲いていた。
概ねピーク、またはピークを過ぎていたが、中には咲き始めと思われる花やつぼみを付けた花も見える。(写真・下1〜3)
フクジュソウは咲き始め頃が最も可愛いがピーク前後に広範囲に散策すれば、全ての過程が見れてこれはこれで面白い。

フクジュソウはユキワリイチゲ(雪割一華)アズマイチゲ(東一華)等と同じく典型的なスプリング・エフェメラル(春の妖精)、条件さえ揃えば雪の中に咲く姿も見られる。
今年は2月の中旬に、仰烏帽子山でその雪割の姿を見た。
九重でも3月は「名残雪」の連続で、そのチャンスはあった思われる。
今となっては、そのチャンスを逃したことが大いに悔やまれる。
(咲姿の全過程が見れた久住高原黒野のフクジュソウ 10時22分撮影)
【800*600】

オキナグサは咲き始めていた。
今年は野焼きが早い上に、発芽が遅れたので、花の被害は殆どなく、別名(迎春花)の名の由来の春を迎えていた。
中には早咲きの花(写真下4〜5)も見られたが、ピーク迄には後一週間以上はかかりそうである。
しかし、花が少し少ないような気もする。

今回のオキナグサの目的は、昨年発見した超希少種キバナオキナグサ(黄花翁草)の確認である。
咲姿を確認する迄は内心ハラハラドキドキしていたが、安心しろよとばかりに蕾を大きく膨らませいた。(写真)

日本古来から自生するオキナグサは紅花と黄花の2種類がある。
否、2種類しかないと表現したが適切である。
黄花はその一つで、極僅か紅が混入することがあるも、ほぼクリーム色に近い。
花色だけでなく葉の色も黄緑がかりで全体的に柔らかい印象を受ける。
分布は関西以西の高原とあるが九重で見ることは皆無に近い。
前に黒岳山麓で目にし、興奮したのを覚えているが、周囲の状況から植生も考えられた。
でも此処は周囲の環境を考えると99%間違いなく自生であると断言する。
近くにはきっと親となる黄花があると信じている。
(つぼみを付けたキバナオキナグサ 11時16分撮影)
【800*600】

カタクリも咲き始めていた。
カタクリは九州の山では雁俣山、京丈山、目丸山などが良く知られているが、九重ではこれまで見たことがない。
かつて九重にも咲いていたと聞いて探したこともあるが途中であきらめていた。
ところが昨年、とある山麓で手がかりを得てついに感動の初対面。
咲き始めた花は花弁の中にもう一つの花弁模様が見えるのが面白い。(写真下6)
陽が上がると花被が反返り始め、正午前後には反返りを終える。(写真・下7〜9)
私はこの姿が一番すきで反返りが終わる迄待つこともある。
又、葉に入る斑の模様も実に美しい。
カタクリの一生は、7〜8年の1枚葉の時期を経た後、2枚葉の個体となり、やっと開花すると言われている。
カタクリもフクジュソウやユキワリイチゲと同じく早春に地上部に展開し、その後は葉や茎は枯れてしまう典型的なスプリング・エフェメラル(春の妖精)。
一年の内10箇月は地中で過ごすことになる。
実に苦労の多い花である
(陽射しで気温が上がり反返るカタクリの花 12時5分撮影)
【800*600】

エヒメアヤメ(写真)はまだ早いようである。
「ぐるっとくじゅう」を周回すれば、咲いている箇所もあるかも知れないが、全体的にはまだ早い。
やはり今年は何もかもが遅れているなあと実感した。

その他今回の散策で、
アセビ(馬酔木)、アマナ(甘菜)、コブシ(辛夷)、サバノオ(鯖の尾)(写真下10)、トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)、ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)、タチツボスミレ(立坪菫)、ツクシショウジョウバカマ(筑紫猩々袴)、ハルリンドウ(春竜胆) 等を見かけた。
(惚れ惚れする美人揃いの大船山麓エヒメアヤメ 2015年4月23日撮影)
【800*600】



【黒野を彩るフクジュソウ】
フクジュソウはやゝピークを過ぎていたがキスミレとともに黒野に彩を添えていた。
2017年4月14日10時23分撮影
【1024*768】【800*600】


【咲き始めたフクジュソウ】
全体的にはピークを過ぎていたが広範囲に散策すると全過程の花が見れて面白い。
2017年4月14日10時27分撮影
【1024*768】【800*600】


【パラボラを広げるフクジュソウ】
野焼きが早かったため花が美しい。ポカポカ陽気の中パラボラをゆっくり広げていた。
2017年4月14日10時28分撮影
【1024*768】【800*600】


【早咲きのオキナグサ】
オキナグサはまだ全体的には咲き始めだが中には早咲きの花がピークを迎えていた。
2017年4月14日11時35分撮影
【1024*768】【800*600】


【逸早くオキナの道へ】
花が広がり芯が伸び始めている。早咲きの花は逸早くオキナの道を歩き始めていた。
2017年4月14日11時36分撮影
【1024*600】【800*468】


【花弁の中にもう一つの花弁が】
咲き始めたカタクリの花。花弁の中のもう一つの花弁模様が見えるのが面白い。
2017年4月14日12時33分撮影
【1024*768】【800*600】


【花弁を反らせて】
陽が昇り気温が上がると花被が反返り始める。巻き終えた姿が何とも美しい。
2017年4月14日11時55分撮影
【1024*768】【800*600】


【春を謳歌するカタクリ】
カタクリはスプリング・エフェメラル(春の妖精)。花弁を反らせて春を謳歌していた。
2017年4月14日13時36分撮影
【1024*768】【800*600】


【スプリング・エフェメラル】
カタクリは地中の期間が長く苦労が多い。その苦労が花を葉を咲姿を美しくする。
2017年4月14日13時39分撮影
【1024*768】【800*600】


【花は美しくても】
花弁に見えるのは萼片、内側の黄色いのが花弁。花は美しくても名は鯖の尻尾。
2017年4月14日14時21分撮影
【1024*682】【800*532】

 前回(3月11日)の山行き

デジタルカメラ:オリンパス E-1
画像処理ソフト:Adobe Photoshop CS2(高圧縮)

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