今回の山行き
九重

【今回のコース】
オキナグサ散策-カタクリ散策-エヒメアヤメ散策-ヒゴスミレ散策-フタバアオイ散策

2017年4月22日(土) 雲多い晴 オキナグサ散策 10時 気温13度〜17度
今回も前回(4月14日)に続いて春の妖精散策。
前回、4個の蕾を付けていたキバナオキナグサ(黄花翁草)のその後が気になる。
それにエヒメアヤメ(愛媛菖蒲)ヒゴスミレ(肥後菫)フタバアオイ(双葉葵)なども咲き始めた頃と思われるので、大船山麓まで足を延ばすことにした。

キバナオキナグサは昨年よりも一段と成長し、4個の花と新に4個の蕾を付けていた。(写真・下1〜3)
今年は野焼きの被害がないので花が美しい上に、蕾とのバランスが良く見栄えがする。
黄花には極僅か紅が混入することがあるが、此処の花はクリーム一色の黄金花である。
葉の色も一般的な紅花のダーク系の緑に対し、明るい黄緑で、全体的に柔らかな印象を受ける。
又、文献などでは黄花は、トレードマークの白毛が紅花のオキナグサよりも少ないとあるが、大きくはないにしても確かにその差は感じる。

今回は近くに種を飛ばした親オキナがいるのではないかと思い、時間をかけて広く散策したが、見つけることはできなかった。
あのタンポポのようなフワフワ種だもんね・・・遠くから来たのかなあ〜・・・。
(昨年より一段と成長して咲いていたキバナオキナグサ 10時37分撮影)
【600*800】

オキナグサはフクジュソウ(福寿草)やアズマイチゲ(東一華)、ユキワリイチゲ(雪割一華)などと同じキンポウゲ科の花で、花弁に見えるのは花弁でなく萼片である。
しかし、キンポウゲの仲間と思えぬユニークな面がある。
それは、先ず花を楽しみ、その後は花の名の由来でもある「オキナへの道」を楽しむ。
「一粒で二度美味しい」・・・ずっと以前何処かで聞いたような気も・・・。(苦笑)

そのオキナグサは、まだ多くの蕾と付けていたが、全体的には花が上向き花芯(雌しべ)が成長し始めているので、ピークかピークを過ぎつつある。(写真・下4〜5)
やがて、ギリシア神話の蛇女メドーサを連想させる姿を経て、雌しべが羽毛(綿毛)状に長く伸びオキナの名が完成する。今年は久々その翁の姿を見てみたい。
(全体的にピーク前後のオキナグサ 10時8分撮影)
【800*600】

黒野を彩るキスミレ(黄菫)もピークは過ぎ、花を散らしたフクジュソウ(福寿草)も多く見られた。
気温は16℃。陽射しがあれば暑い。
春の妖精達の急ぎ足を感じる。

カタクリも足早にピークを過ぎていた。
今年は花期が短い上に花が少なく思える。
花は表と裏が必ずあるものの、やはり少なければ何故か寂しい。
陽射しを受け、花弁を丸く反らした元気な花(写真下6)を撮影してエヒメアヤメ散策へ。

エヒメアヤメは久住高原と大船山麓の3箇所を散策したが、1箇所がまだで、他の2箇所はピーク又はピークを過ぎているように見えた。(写真・下7)
エヒメアヤメは今までの経験でも、結構場所でバラツキはあるものの、今年はその差が大きい。
仮に2箇所が本当にピークだとすれば今年は少ないのではないか。
カタクリにしてもエヒメアヤメにしても、今冬の暖冬傾向と春の強い「寒の戻り」の連続が影響しているように思えてならない。
(大船山麓のエヒメアヤメ 12時56分撮影)
【600*800】

反面、今年はヒゴスミレがいつになく多く咲いていた。(写真・下8〜9)
大船山麓はエヒメアヤメは別として、あまり目立つ花は少ない割に、希少種のスミレを見かける。
ヒゴスミレはその一つである。

スミレは葉が丸いのが一般的で葉が鳥足状に深く切れ込むのは極めて少ない。
ヒゴスミレ他、その母種とされるナンザンスミレ(南山菫)、九重でも見かけるエイザンスミレ(叡山菫)の3種類しかない。
その中でもヒゴスミレの葉は松葉のように細いので直にそれと判る。
今年多いのは単に表裏だけのことだろうか。
不安定な気象の逆影響かも知れないなあ・・・なんて・・・。
(今年多く咲いていた大船山麓のヒゴスミレ 14時14分撮影)
【800*600】

最後にフタバアオイの散策へ。
麓の麓にある籾山神社には、沢山咲いていると聞いているが、九重山中で自生している花は此処以外は知らない。
葵の葉は徳川家の「三つ葉葵」、いわゆる「葵の御紋」のモデルになったことでも良く知られている。
「三つ葉葵」の紋はフタバアオイを図案化したもので、ミツバアオイの名の植物は、この世には存在しない。
しかし葉は、その名の通り2枚であるが、極まれに3枚もあると聞いている。
フタバアオイは、葉ばかりが有名になり過ぎているが、花も反りの変化も面白く可愛くて見逃せない。
地面すれすれに、下向きに控えめに咲く姿は、やはり日本の花かなと思わせる。
写真は暗くて撮影できなかったので過去のものを使用した。(写真・下10)

その他、今回の散策で、
アマナ(甘菜)(写真下左)、カキドオシ(垣通し)、クサボケ(草木瓜)(写真下右)、ケマルバスミレ(毛丸葉菫)、コブシ(辛夷)、ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)、トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)、 ハルリンドウ(春竜胆)、ヒゴイカリソウ(肥後碇草)、フデリンドウ(筆竜胆)、フモトスミレ(麓菫)(写真下11)マムシグサ(蝮草)(写真下中)などを見かけた。
(九重山中で初めて会えたフタバアオイ 2014年4月23日撮影)
【800*600】

(アマナ&マムシグサ&クサボケ)
(13時56分&14時31分&14時32分撮影)
【800*600】【800*600】【800*600】



【久住高原の黄金花】
黄花は中に紅が混入することもあるが此花は黄一色。久住高原の黄金花と呼びたい。
2017年4月22日10時2分撮影
【1024*610】【800*476】


【見頃咲きキバナオキナグサ】
花と蕾のバランスがとれた見頃咲き。野焼きの影響もなく大きく成長していた。
2017年4月22日10時35分撮影
【1024*1024】【800*800】


【黄一点宝のオキナグサ】
高原の宝花オキナグサ。その中の超希少種黄一点。宝の中の宝の花に相応しい。
2017年4月22日10時38分撮影
【1024*768】【800*600】


【ピーク前のオキナグサ】
まだ首を垂れているのでピーク前と思える。今年は野焼の被害がなく花が美しい。
2017年4月22日10時45分撮影
【1024*768】【800*600】


【始まる「オキナの道」】
花を大きく広げ首を持上げようとしている。直にでも「オキナの道」が始まる。
2017年4月22日11時2分撮影
【1024*768】【800*600】


【今年最後のカタクリか】
カタクリも足早にピークを迎えていた。今年は花が少なくこれが最後の花か。
2017年4月22日11時22分撮影
【1024*768】【800*600】


【バラツキが大きいエヒメアヤメ】
今年はエヒメアヤメは場所でバラツキが大きい。不順な天候の影響があるのか。
2017年4月22日13時2分撮影
【1024*768】【800*600】


【いつになく多いヒゴスミレ】
今年はヒゴスミレがいつになく多く咲いていた。花も葉も美しく久々のヒット。
2017年4月22日13時52分撮影
【1024*768】【800*600】


【九重の超希少種ヒゴスミレ】
九重では超希少種のヒゴスミレ。花はスミレ、葉はとてもスミレとは思えない。
2017年4月22日14時15分撮影
【1024*768】【800*600】


【「三つ葉葵」の御紋のモデル】
「三つ葉葵」の御紋のモデルとされるフタバアオイ。花も反返りが可愛く見逃せない。
2015年4月23日撮影
【1024*768】【800*600】


【九重最小のスミレ】
九重で見れるスミレの中では最も小さい。目立つことなく大船山の麓に咲いていた。
2017年4月22日14時41分撮影
【1024*768】【800*600】

 前回(4月14日)の山行き

デジタルカメラ:オリンパス E-1
画像処理ソフト:Adobe Photoshop CS2(高圧縮)

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