今回の山行き
九重

【今回のコース】
男池登山口-隠し水下-上の台-名水の滝上-男池登山口-牧の戸-沓掛山-西千里が浜-扇が鼻分岐-扇が鼻-山頂下台地東端-沓掛山-牧の戸

2018年5月10日(木) 快晴 牧の戸 14時21分 気温4度〜19度
今回は花散策&夕駆け
2回同行した妻さんは、今回は川でお洗濯の日でもあるし、わらび狩りもないので山は爺さんに任せた・・・である。(苦笑)

散策のメインはキバナチゴユリ(黄花稚児百合)(写真)
メインの2は糸を垂らした浦島太郎ことナンゴクウラシマソウ(南国浦島草)
それにピンクのギンリョウ(銀竜草)も少し時間をかけて探したい。

キバナチゴユリは木洩れ日の下、いくつか咲いていたが、今年はいつになく少ない。
花は地味な黄緑色で周囲の草地に同化して見え辛いので、散策は特徴的な葉を目当てにするが何時もの場所にも数えるほどで、それも複数の花を付けたものはない。
やはり今年の春は異常気象だもんなあ〜・・・。
花も影響が大きいと思える。
(木洩れ日の下でヒッソリと咲いていたキバナチゴユリ 10時26分撮影)
【800*600】

キバナチゴユリは黄色のチゴユリ(写真)と思われる人が多いと聞いている。
でも仲間(チゴユリ属)には違いないが見た目は全く別の花である。
また系統的には同じ仲間のホウチャクソウ(宝鐸草)に近いとされているが、それも中々ピンとこない。
大分県では絶滅危惧種(VU)に指定されているように全国的にも分布域が限られる稀少な花である。

花は閉じているように見えるので、ついこれからと思いがちだが、チゴユリのように完全に開くことはない。
葉は先が鋭尖形で大きく柔らかいので、良く項垂れた姿を目にする。
この項垂れた大きな葉と閉じた花の咲姿が良く、まるで大空を飛翔する巨鳥にも見えて、とても画になる。(下1〜3)
その意味では複数の花よりも一つの花が良いのかも知れない。
風、木洩れ日の有無、構図などいつも撮影に苦労している花の一つである。
(おじぎ姿が何とも可愛いチゴユリ 2012年4月9日撮影)
【800*600】

今上の台は沢山のギンリョウソウ(銀竜草)が落葉の間に見え隠れしている。(写真)
その中をまるで宝探し・・・。
ありました。ありましたよ。(下4)
花は内部だけでなく表面まで紅く霧島特有のベニバナギンリョウソウ(紅花銀竜草)とも思えなくもないが自信がない。
又四国天狗高原のピンクのギンリョウソウの可能性もあるが一寸違う気もする。
単純に土壌などに因る環境の問題なのか、あるいは突然変異なのかも判然としない。
8年前は別の場所で、3年前もこの上の台の別の場所で発見したが、次の年もその次の年も確認できていない・・・。
まあいずれにしても九重のギンリョウソウの中では宝探しに値する花である。
(上の台で広範囲に咲くギンリョウソウ 11時14分撮影)
【800*600】

ナンゴクウラシマソウも数は少ないが元気に咲いていた。(下5〜6)
今年は少なくとも沢山の幼木が見られたので今後は期待できる。

九重でナンゴクウラシマソウを初めて見たのは概ね15年前のことで、その妖しげな姿に驚いた。
それ以来、此花はウラシマソウとばかり思い込んでいた。
それがナンゴクウラシマソウと判明したのはそう遠くないことで、ウラシマソウは此花の亜種のようである。

その違いは付属体や葉で見分ができるが、そんな難しいことは置いといて、概ねウラシマソウは中国地方以北、そしてナンゴクは文字通り以南と覚えて置けば良い。
仲間のテンナンショウ属は多くて覚え切れないが、九重で一番身近な花は、先ず最初に気持ち悪さを感じさせるマムシグサ(蝮草)である。
あの不気味な形を見れば納得でしょう。
名前の由来は、花序の先端の細紐状のものを、釣糸を垂らした浦島太郎に見立てたとある。
実に逞しい発想で感心させられる。

更に面白い特徴を紹介すると、
浦島さんだけでなく、この仲間はまさかの性転換をすることが知られている。
今私もホルモン剤で♀への転換が進んでいるので、やがて仲間と認めてくれるに違いない。
そろゝゝ山は卒業して浦島太郎ならぬ浦島三朗又はマムシのサブロウと名を替え、釣糸でも垂らしてみるのも良いかも知れない(苦笑)。
(花序の先から釣り糸を垂らすナンゴクウラシマソウ 2013年5月17日撮影)
【800*600】

4時間ほどの散策を終え牧の戸へ。
夕暮は然程期待できなくても春進む牧の戸コースとミヤマキリシマの状況も見たい。
牧の戸取付き14時21分。
天気快晴。気温は18℃前後か。
この時間になるとPの車は少ない。

沓掛山頂から見る牧の戸コースは思いの他春が進んでいた。(写真)
新緑が美しいし、ミヤマキリシマも沢山の蕾を付け、先走りする花も多く見られた。
この状況だと今年のミヤマキリシマは平年よりも早いのではないか。
断定はできなくても可能性は高い。

星生山西斜面の新緑が美しい。
星生山は紅葉、霧氷も美しいが新緑もいいねえ・・・。
優しさが感じられて気持ちがホッとする。
「優しさ滲ませる新緑の星生山」として今回のトップに置いた。(下7)
(春進む牧の戸コース 14時59分撮影)
【800*600】

一旦西千里が浜に足を向けたものの思い直して扇が鼻へ。
肥前が城の新緑も見たいし、扇が鼻のミヤマキリシマの花の付き具合も見たい。
扇が鼻登山道左のミヤマキリシマの一群は蕾がビッシリ付いていた。(写真・下8)
このまま順調に進めば一杯の花を付けるのは間違いない。

山頂下台地の東端で肥前が城壁の新緑とせり上がる山影を見ながら夕暮を迎えた。(下9)
陽が傾くにつれ光が弱くなるのはいつものパターンで気持ちアーベントを残していた。(下10)
今の空の状態では光が弱過ぎて日没までの2時間は余りにも長過ぎる。
やはり当分は花山行中心になりそうである。
牧の戸下山8時過ぎ。気温は扇が鼻4℃、牧の戸5℃。
菊池スカイラインの規制が解除されたので夕暮後の帰宅は何も心配ない。
(扇が鼻登山道左手のミヤマキリシマの一群と一寸久住槍 16時30分撮影)
【800*600】


【飛翔する巨鳥】
今年のキバナチゴユリはいつになく少ない。その中での飛翔する巨鳥姿良いねえ。
2018年5月10日10時29分撮影
【1024*768】【800*600】


【最高の飛翔姿】
葉と花のバランスがとても良い。柔らかな木洩れ日を受けて一段と美しく飛翔する。
2018年5月10日10時30分撮影
【1024*768】【800*600】


【画になる咲姿】
先が鋭尖形の大きな葉と黄緑色の小さな花の組合せがとても素晴らしく画になる。
2018年5月10日10時41分撮影
【1024*768】【800*600】


【見つけたぞピンクのギンリョウソウ】
霧島特有のベニバナギンリョウソウか、それとも環境か突然変異か、判らない。
2018年5月10日11時23分撮影
【1024*768】【800*600】


【倒木の間で逞しく生きるナンゴクウラシマソウ】
倒木の間で窮屈だろうに今年も元気一杯。逞しいねえ南国の浦島太郎さんは。
2018年5月10日12時50分撮影
【1024*768】【800*600】


【今年は少ないが幼木は沢山】
今年の花は少ないが周囲には沢山の幼木が、全体的には増加傾向で今後に期待。
2018年5月10日13時34分撮影
【1024*768】【800*600】


【優しさ滲ませる新緑の星生山】
今牧の戸コースの新緑が美しい。中でも星生山西斜面は優しさが感じられた。
2018年5月10日16時3分撮影
【1024*458】【800*358】


【蕾を付けた扇が鼻ミヤマキリシマ】
扇が鼻のミヤマキリシマは蕾が沢山。このまま推移すれば今年は期待でそうだ。
2018年5月10日16時27分撮影
【1024*768】【800*600】


【新緑の肥前が城壁とせり上がる山影】
山頂下台地の東端で肥前が城壁の新緑とせり上がる山影を見ながら夕暮を迎えた。
2018年5月10日17時48分撮影
【1024*511】【800*399】


【アーベントを僅かに残して】
陽が傾くにつれ光が弱くなるのはいつものパターンで気持ちアーベントを残していた。
2018年5月10日18時52分撮影
【1024*768】【800*600】

 前回(2018年4月29日)の山行き

デジタルカメラOLYMPUS OM-D E-M10 MarkV
画像処理ソフトAdobe Photoshop CS2(高圧縮)

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