今回の山行き
九重

【今回のコース】
牧の戸-沓掛山-西千里が浜-久住山避難小屋-天狗が城-中岳-池の小屋-御池-久住分れ-西千里が浜-沓掛山-牧の戸-男池-隠し水-上の台-男池

2018年6月22日(金) 晴 牧の戸 1時50分 気温10度〜20度
今回は4月8日以来の朝駆けになる。
夜明は天狗が城を予定。
夜明後、状況次第では鳴子山まで足を伸ばすことにしていた。

前夜は牧の戸に車泊。
P到着時の20時、車は2台しかない。
ミヤマキリシマのシーズンを思えば嘘のようである。
4時間半グッスリ寝て2時前に取付く。
天気は晴。気温11℃。
一日だけの梅雨の晴間なので、予報外れが心配されたが星空バッチリである。

今日は一番乗りかと思っていたが、沓掛山頂で先にライトが見えたような気がした。
しかし何処まで行っても、その後ライトは一度も見えることなく天狗が城山頂へ。
狐にでも騙された気分で寒くなりかけていたが、稲星山頂に人影が見えてホッ!・・・。
このタイミングでの稲星山は、間違いなく鳴子山とセットのm.saitoさんである。

素晴らしい「雲燃える夜明」を迎えた。(写真・下1〜3)
山頂に着いて一番先に目に付いたのは、東の地平線上に筋引く黒雲で「雲燃ゆる夜明」が期待されたが、予想以上に燃えてくれた。久々に胸沸く沸くのヒットである。
(久々に胸沸く沸くヒット「雲燃ゆる夜明」 4時51分撮影)
【800*600】

夜明直後の三俣山が美しい。(写真)
定規を当てて引いたような一直線のピンクの地平線を背景に、三俣南峰をガスが手足を器用に駆使して這い上がる。
まるで地を這う巨竜ではないか。

夜明後が又夜明以上に素晴らしい。
千変万化する良い雲とガスがコラボして目を見張る光景を描く。(下4)
夜明&夜明後が良くなければ、鳴子山を予定していたが、これでは動けない。
九重は優しいイメージが定着しているものの、まれにはこんなに躍動するダイナミックな光景も見せる。
まるでアルプスの光景じゃないか。
否九州人にはアルプスにはない心の故郷である。

中岳に移る途中の青空化した御池が美しい。
緑の久住山とガッチリコラボし見事な夏画を描いていた。(下5)
又ビックな光景が見えた。(下6)
三俣山のガスが這い上がる地竜ならば、この雲は大空を駆け巡る飛竜である。
ガスに翻弄される大船山上の紺碧の空に溶け込み勇姿を見せていた。
(三俣山南峰を這い上がるガス竜 5時14分撮影)
【800*600】

今日はどうしたことか、中岳に移動してもまだまだ絶景は続く。
ガスにモミクチャにされながらも毅然とした姿が美しい大船山、平治岳。(下7)
屹立したシルエットが優しい白口岳と対照的である。

180度目を転ずれば、久住山と先程までいた天狗が城の夏走る彩度高いパノラマ景。(写真・下8)
此処もガスがワンポイントしてくれる。
加えてガスの申し子たるブロッケンも薄いながらも見せてくれた。(下9)
これ以上何を望もうかの光景が連続する。

中岳山頂に概ね2時間弱、ブロッケンを待つには陽が高くなり過ぎたので、御池東と空池が見える「針の耳」に途中下車をして下山。(下10〜11)
登山道は強い雨で表土が流されたのか、思いの他緩むことなくシッカリしていた。
牧の戸下山10時過ぎ。気温20度。
(夏色強める天狗が城と一寸星生山 7時51分撮影)
【800*600】

下山後、男池に移動。
目的は前回確認したキヨスミウツボ(清澄靫)のその後とコケイランモドキ(小尢幕[)の散策。

キヨスミウツボはハマウツボ科の寄生植物である。
寄生した主から直接養分を得るため葉緑体はなく、色は始め白色で次第に黄色味を帯びてくる。
吸収した養分は根や花茎の細胞内に貯蔵し、梅雨の一時期に花茎を伸ばし開花結実する。
結実するからには、受粉を助ける昆虫がいるのではないかと思い、花筒の中を覗くと体を沈めて密を求めている姿を良く見かける。(写真)
その姿は食虫植物の花に捕らえられた昆虫にも見えなくない。
自分自身でも受粉(自家受粉)もするようだが、あまり詳しいことは知らない。
一寸グロッポイが見方を変えれば美しく、咲く場所を選ぶ希少植物である。

前回(6月13日)蕾状のキヨスミウツボは咲き始めていた。
雨や虫などの影響で傷みが早いので、中々鮮度が高い完全な姿で見ることができない。
その中で苦労したが、比較的形が良く傷みも無い綺麗な花を見ることができた。(下12)
(花筒の中に身を沈め蜜を求める昆虫 2015年6月29日撮影)
【800*600】

コケイランモドキの名前の由来は小尢魔ノ似ている意。
小尢魔ヘ葉を中国原産の小さな尢魔ノ見立てた。
此花を探すのは慣れないと結構苦労する。
何しろ地味な上に周囲に同化しているので足元に咲いていても見えないのだ。
背を低くしてやっと一つ探せた。(写真・下13)
花付きが普通の半分くらいしかないけどね。

コケイランモドキはこれまで韓国(済州島)の固有種と考えられていた。
それがその後栃木県で発見、九重でも確認・報告されていたものの未だ歴史は極めて浅い。
文献で調べてみると、韓国から長距離移動して定着した可能性が高いと記されている。
コケイランとの違いは専門的なことは置いといて、
コケイランよりも花期がひと月ほど遅い。
コケイランは蕚片と側花弁の先が尖るのに対し、コケイランモドキは短くて尖らない。
花柄は紫。
などが判り易く、慣れると一見して雰囲気の違いが判る。
見栄えがなくても限定的な花を見るのは心躍るものである。

その他、クワガタソウ(鍬形草)サワルリソウ(沢瑠璃草)が咲いていた。
クワガタソウは5月上旬の春の花ではないのか。
尚、上の台が今回の大雨で池化していた。
こんな上の台を見るのは初めてなので一寸ビックリ。(下14)

散策終了後、男池でm.saitoさんと悠悠さんご夫妻にお会いした。
やはり稲星山にいたのはm.saitoさんなのだ。
夜明後、天女を求めて鳴子山に行かれたのこと。
鳴子山でガスが晴れるまで粘り、美しいシースルーの天女をGET されていた。
悠悠さん御夫妻は指山山麓を散策されたとのこと。
山は其々の思いで楽しめばいい。山は其々に応じて歓迎してくれる。
(苦労してやっと一つ探せたコケイランモドキ 13時4分撮影)
【600*800】



【山燃え心燃えた夜明】
「燃える夜明」は朝駆けの醍醐味。山が燃えれば山への想いが一層燃える。
2018年6月22日4時52分撮影
【1024*711】【800*555】


【雲燃ゆる夜明】
久々に胸高鳴る夜明のヒット。筋引く黒雲が重なり予想以上に燃えてくれた。
2018年6月22日4時54分撮影
【1024*576】【800*450】


【雲燃え広がる夜明】
夜明直前に三俣山上の雲も大きく燃え始め壮大なパノラマ夜明を迎えた。
2018年6月22日4時59分撮影
【1024*406】【800*317】


【ダイナミックな夜明】
雲&ガス。夜明を互いのトリガーとして目を見張るダイナミックな動きを見せ始めた。
2018年6月22日5時25分撮影
【1024*768】【800*600】


【見事な夏画】
青空化した御池が美しい。緑の久住山とガッチリコラボし見事な夏画を描いていた。
2018年6月22日5時55分撮影
【1024*768】【800*600】


【ビックな光景】
ガスに翻弄される大船山上の紺碧の空を駆け巡る飛竜。ビックな光景が見えた。
2018年6月22日5時57分撮影
【1024*768】【800*600】


【荒々しくも美しく】
ガスにモミクチャにされながらも毅然とした大船山&平治岳。荒々しくも美しい。
2018年6月22日6時32分撮影
【1024*501】【800*391】


【夏色強める久住山〜天狗が城】
夏走る彩度高い久住山〜天狗が城。此処でもガスがワンポイントしてくれた。
2018年6月22日6時57分撮影
【1024*494】【800*386】


【一度だけのチャンスでも】
今日はガス躍動の日。一度だけでもガスの申し子ブロッケンを楽しませてくれた。
2018年6月22日6時57分撮影
【1024*768】【800*600】


【水を湛え夏空を映す御池】
梅雨明けと錯覚する美景。溢れんばかりの池面に今日のスッキリ気分を映していた。
2018年6月22日8時6分撮影
【1024*768】【800*600】


【長くなる途中下車】
ブロッケンを待つには陽が高くなり過ぎて下山開始。でも途中下車が長くなる。
2018年6月22日8時14分撮影
【1024*431】【800*337】


【咲き始めたキヨスミウツボ】
キョスミウツボは傷みが早い。その中で運良く形も色も綺麗な花を見ることができた。
2018年6月22日12時30分撮影
【1024*768】【800*600】


【苦労する超希少種コケイランモドキ】
此花は慣れないと例え足元に咲いていても周囲に同化して探すのに苦労する。
2018年6月22日12時59分撮影
【1024*768】【800*600】


【池化した男池上の台】
こんな光景は初めてだ。原因は今回の大雨らしいが花の上の台埋没の危機である。
2018年6月22日13時26分撮影
【1024*768】【800*600】

 前回(2018年6月13日)の山行き

デジタルカメラOLYMPUS OM-D E-M10 MarkV
画像処理ソフトAdobe Photoshop CS2(高圧縮)

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