今回の山行き
九重

【今回のコース】
男池-タデ原湿原-
牧の戸-沓掛山-西千里が浜-扇が鼻分岐-扇が鼻山頂下台地東端-扇が鼻-沓掛山-牧の戸

2019年7月6日(土) 晴 牧の戸 15時35分 気温20度〜25度
九州北部が梅雨入り後、連日の大雨で災害が続出している。
最近の天気は観測史上初だとか、50年振りだとか、ほどほどを知らない。
今回はその梅雨入り後の初めての晴間。
花散策後、時間に余裕があれば扇が鼻をピストンすることにした。

散策編
男池に行く前に○○でアオテンマ(青天麻)を散策。
散策のタイミングはピッタリで一番下の花が咲き始めていた。(写真・下1〜2)
アオテンマはラン科オニノヤガラ属の一品種で、九重では殆ど見ることはない超希少な花である。
母種のオニノヤガラ(鬼の矢柄)の花が茶褐色をしているのに対して青味がかる緑色をしている。
ネットで検索すれば、花だけでなく花茎全体が緑色の個体をアオテンマと呼び、花だけの個体とは区別しているが、此処のは花だけが緑色をしている。
オニノヤガラの名の由来は、長く真直ぐに伸びた花茎の姿を鬼の弓の矢に見立てたものだ。
その名に相応しく、葉がなく花茎が地面から突出た姿は一種異様である。
天麻とはオニノヤガラの漢名で漢方にもなるとある。
後4、5日もすればピークを迎えると思われる。
天気次第だが完全に成長した姿を楽しみにしている。
因みに九重では報告はないが他の山ではシロテンマ(白天麻)もあると聞いている。
(咲き始めた超希少なアオテンマ 12時1分撮影)
【600*800】

男池のメインはコケイランモドキ(小尢幕[)(写真・下3〜4)
コケイランモドキは、これまで韓国(済州島)の固有種と考えられていたが、その後栃木県で発見、九重でも確認・報告されていたものの歴史は極めて浅い。
文献で調べてみると、韓国から長距離移動して定着した可能性が高いと記されている。
名前の由来は咲姿を小尢魔ノ見立てたとある。
コケイランとの違いは専門的なことは置いといて、
コケイランよりも花期がひと月ほど遅い。
コケイランは蕚片と側花弁の先が尖るのに対し、コケイランモドキは短くて尖らない。
花柄は紫。
などが判り易く、慣れると一見して雰囲気の違いが判る。

此花は慣れないと探すのは結構苦労する。
色が地味な上に周囲に同化しているので足元に咲いていても気づかないのだ。
今年は花が少ないようで、確認できたのはこの一つだけ。
昨年咲いていたポイントを時間をかけて探したが見つからなかった。
その他ピークは過ぎていたがヒッソリと咲くワタナベソウ(渡辺草)を見かけた。
(今年は少ないコケイランモドキ 13時10分撮影)
【800*600】

男池で山仲間のBOCCIさんに会った。
星生山に朝駆けされたようで撃沈ではないが準撃沈とのこと。
夜明後のライブカメラで、すごく良い雲が見えていたので焼けたのではないかと思われたけど・・・。
東の水平線が雲にうめられ隙間がなかったようだ。
最近は中々良い夜明に会えない。
水平線にはいつもPMが沈殿しているようで、ヒットの確率は宝くじに当たるようなものなのだ。

遅い昼食を摂りタデ原湿原に移動してカキラン(柿蘭)GET! (下5)
気温は25℃前後か。
陽射しが強く半端なく暑いので途中で切上げ早々に退散。
この間オカトラノオ(岡虎の尾)(写真・下6)、クサレダマ(草連玉)、サワヒヨドリ(沢鵯)、ノハナショウブ(野花菖蒲)、 ハンカイソウ(樊会草)、ヒメジョン(姫女苑)、ヒメユリ(姫百合)、 ヒヨドリバナ(鵯花)、ユウスゲ(夕菅)などが確認できた。
(オカトラノオを吸蜜するヒメアカタテハ 15時16分撮影)
【800*600】

山行編
牧の戸に戻り15時35分に取付いた。
天気は晴。気温22℃〜23℃前後か。
この時刻になると当然Pはガラガラになる。

牧の戸上の第一展望台からの夏景が美しい。(写真)
ダイナミックな夏雲の迫力で三俣山も小さく見える。
先程までいた長者原&タデ原湿原がまるで箱庭だ。
全てが山のスケールの大きさだ。山はいいなあ〜・・・。
(牧の戸上第一展望台からの夏景 15時47分撮影)
【800*370】

今回は基本的には扇が鼻ピストンだが、夕暮が良さそうであれば、中岳へ行くことも考えていた。
でも西空を見れば100%その可能性はない。
今から水平線の霞が取れるとは到底思えない。
朝駆けにしろ夕駆けにしろ、これが最近の特徴なのだ。

男池で会ったBOCCIさんバイカツツジ(梅花躑躅)が咲いていたと教えてくれた。
聞けば今までのポイントとは違う新たなポイントだ。
そこまで行くとありましたね。(写真・下7)
どうして今まで気づかなかったのだろうか。
花数は少ないが雨続きの割には鮮度は高い。
今までのポイントは雨風でグチャグチャになっていたけどね。
それにしても此花は特に珍しい訳ではないが、花弁の中の模様が実に芸術的で美しい。いや美し過ぎる。
(新たなポイントに咲いていたバイカツツジ 16時30分撮影)
【800*600】

西千里が浜に一旦立寄り、直ぐに扇が鼻山頂下台地東端へ。
始めはガス雲が流れ薄霞がかかっていたが暫くすると青空が広がり良い雲が出始めた。(写真)
青空と雲と雲影と山肌のコントラスト。
天と地がコラボして百面相を演じている。(下8〜9)
自然の計らいは粋なもんだね・・・。
まさに夏景の美しさを堪能して型通り山頂に立ち下山開始。

下山するにつれ益々雲が美しくなってきた。
アーベントや雲焼けの夕暮は望めなくても、この光景有り余るじゃないか。(下10)
牧の戸のコンクリート階段道が真赤に染められた頃下山。
気温20℃。
目視できる太陽と小鹿のバンビに見送られ帰宅の途に・・・。
(ガス雲晴れ夏景のショーが始まる 17時28分撮影)
【800*600】



【超希少な青いオニノヤガラ】
母種のオニノヤガラの花は茶褐色。対して青味がかる薄緑色をしている。
2019年7月6日12時4分撮影
【768*1024】


【青い鬼の弓の矢】
葉がなく地面に矢を突き立てたかのような姿は一種異様な雰囲気がある。
2019年7月6日12時6分撮影
【768*1024】


【木洩れ日の中で】
今年少ないのか確認できたのはこの一つだけ。木洩れ日の中に咲いていた。
2019年7月6日13時7分撮影
【800*800】


【モドキでもモドキでないコケイラン】
「モドキ」と偽者のように聞こえるが一見してコケイランとの雰囲気の違いが判る。
2019年7月6日13時8分撮影
【1024*768】


【柿色美しくカキラン】
花色を柿に見立てたカキランが美しい。花の唇弁にある紅紫色の模様が目立つ。
2019年7月6日15時14分撮影
【1024*768】


【オカトラノオ&ヒョウモンチョウ】
オカトラノオを吸蜜するヒョウモンチョウ。群れて近づいても逃げようとしない。
2019年7月6日15時18分撮影
【1024*768】


【新たなポイントのバイカツツジ】
此花はとくに珍しい訳ではないが花弁の中の模様が実に芸術的で美しい。
2019年7月6日16時31分撮影
【1024*619】


【天地がコラボする百面相】
天と地がコラボして百面相を演じている。自然の計らいは粋なもんだね・・・。
2019年7月6日17時29分撮影
【1024*768】


【パノラマ夏景】
九重でも代表的なパノラマ夏景。ガス雲晴れて美しい広がりを見せた。
2019年7月6日17時50分撮影
【1024*450】


【有り余る夕暮前の光景】
アーベントや雲焼けの夕暮は望めなくてもこの光景有り余るじゃないか。
2019年7月6日18時16分撮影
【1024*546】

 前回(2019年6月24日)の山行き

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