今回の山行き
九重

【今回のコース】
牧の戸-沓掛山-西千里が浜-久住分れ-天狗が城-中岳-池の小屋-御池上-久住分れ-西千里が浜-沓掛山-牧の戸-散策

2017年7月13日(木) 晴 牧の戸 2時15分 気温12度〜20度
南部九州の梅雨が明けた。
今年の梅雨は前半は全く雨がない空梅雨、後半は集中豪雨で目を覆いたくなる最悪の災害が発生。
最近は何でも極端傾向で、ほどゝゝはないものかと心が痛くなる。

前回の山行後「梅雨の晴間」がなく20日の間が空いた。
しかしこの間(6月30日)、予め目を付けて置いたコケイランモドキ(小尢幕[)を無事Get することができた。(下1)
今回はそのレポを無駄にしたくなく此処から始めることにする。

コケイランモドキはこれまで韓国(済州島)の固有種と考えられていたが、その後栃木県で発見、九重でも確認・報告されていたものの未だ歴史は極めて浅い。

コケイランとの違いは、(写真)
花が小さく唇弁の隆起が板状であること。
唇弁の中央部より側裂片が分れること。
蕊柱は太く短いこと。
花粉塊柄があること。
などであるが、中でも花粉塊柄があることが最も重要とされ、韓国から長距離移動して定着した可能性が高いと記されている。

しかし、そんな専門的な違いよりも、
コケイランよりも花期がひと月ほど遅い。
コケイランは蕚片と側花弁の先が尖る形なのに対し、コケイランモドキは短くて尖らない。
花柄は紫。
などが判り易く一見雰囲気が異なる。
九重を北限とするツクシチドリ(筑紫千鳥)と同じく、限定的な花を見るのは心躍るものである。
(コケイラン&コケイランモドキ 2011年5月21日&2017年6月30日撮影)
【800*600】【600*800】

前日は牧の戸Pで車泊。
一台の車もなく寂しい気持ちになる。
3時間半仮眠して2時15分に取付く。
天気は朧月の晴。気温15℃。
車は取付き時には2台増えているも朝駆けの気配はない。
沓掛山頂でも前にもライトはなく今日は一番乗りかな〜なんて思っていたが・・・。

今回の大雨で登山道が心配されたが、少しの抉れと一部に水溜りがあるだけで思いの他緩んでいなかった。
逆に大雨が表面に蓄積されたぬかる土を流してくれたようである。

星生崎の下まで来ると、天狗が城の山頂にライトが見えた。
アレッ一番乗りかと思ったがそうではないようである。もしかすると山仲間か。
今日は寒くない(山頂の最低気温は12℃)ので池の小屋に寄ることなく直接山頂へ。
山頂のライトはやはり山仲間のm.saitoさんであった。
登る途中、先にライトが見えなかったのは、月明りがあるのでライトを消していたとのこと。
月明りを楽しむ・・・なんともロマン派である(笑)。

取付き時には雲が多く夜明が期待されたが、東の空はピーカン調に晴れていた。
それでも夜明を迎える迄に光芒が走り、上空の雲を美しく染めて、久々にシングルヒットの夜明を迎えた。(写真・下2〜3)
(梅雨明を思わせるスッキリ雲の夜明 5時16分撮影)
【800*600】

夜明後、中岳へ移動。
ブロッケンを期待してのことだが、ガス雲が期待できそうもなく、久住山〜天狗が城の夏景色を撮影して下山開始。(下4)
m.saitoは久住山に寄るとのことで此処で一旦別れることに。

御池は溢れんばかりの水を湛え池端の登山道は完全に水没していた。(写真・下5)
この時期ならではの美しい御池。
又その周囲の緑が美しい。
この緑の主役がミヤマキリシマの大敵で嫌われがちなノリウツギ(糊空木)である。
しかし花がピークになれば夏山の雪景色が堪能できる。
まるでその美しさはミヤマキリシマばかりが花ではないと主張しているように見えるのだ。
(大雨で溢れんばかりの水を湛え青空を映した御池 7時3分撮影)
【800*600】

下山途中、ヤマトキソウが(山朱鷺草)が咲き始めていた。(写真・下6)
ヤマトキソウは茎の先に淡紅色の花を一つ上向きに付けるが殆ど開かない。
開いてもこの程度である。(写真左下)
葉は茎の中央部に一つと花の下に一つ付いているように見えるが、花の下のは葉でなく葉状の苞又は苞葉と呼ばれる。
近似種のトキソウ(朱鷺草)に比べると花が開かないこともあり、一見地味で目立たず、咲いていても良く見ないと見逃しそうだ。
もう一度来て、開花した可憐かつ可愛い姿を見てみたい。

その他、今牧の戸コースでは、
イブキトラノオ(伊吹虎の尾)、ウツボグサ(靫草)、オカトラノオ(岡虎の尾)、シライトソウ(白糸草)、ネバリノギラン(粘り芒蘭)、ノアザミ(野薊)、 ノリウツギ(糊空木)、ヒメジョオン(姫女苑)、ヒヨドリバナ(鵯花)、ヤマアジサイ(山紫陽花)、ヤマブキショウマ(山吹升麻)(写真下左)などを見かけた。
このコース希少種のバイカツツジ(梅花躑躅)は雨に打たれすでにピークは過ぎていた。
(下山途中見かけた咲き始めのヤマトキソウ 8時54分撮影)
【800*600】

下山後、3箇所の花散策。
メインはケミヤマナミキ(毛深山浪来)(写真)カキラン(柿蘭)(下7)オグラセンノウ(小倉仙翁)(下8)
ケミヤマナミキは咲いていたが、マクロの花に加えて林内は暗く風に揺れてはお手上げ状態で写真は過去のものを置いておく。
カキランはカメラ目線でポーズを決めてくれたので美しく撮れた。
オグラセンノウは全体的にはピークを過ぎていたようである。

その他、帰路の途中、
アソノコギリソウ(阿蘇鋸草)、コマツナギ(駒繋)、シシウド(猪独活)、タカトウダイ(高燈台)、チダケサシ(乳茸刺)、ノハナショウブ(野花菖蒲)、ユウスゲ(夕菅)、ヤブカンゾウ(藪萱草)などを見かけた。
散策中の気温は概ね25〜28℃。
イヤー参ったなあ〜・・・。九重はもう避暑地と言えないかもね。
(九重の超希少種ケミヤマナミキ 2014年7月16日撮影)
【800*600】



【歴史が浅い超希少種の花】
ひと月遅れのコケイランとでも思われていたのか九重では歴史の浅い花である。
2017年6月30日撮影
【680*1024】【531*800】


【光芒走る夜明前】
雲多く期待した夜明も東の空はピーカン。その地平線に突然光芒が走り始めた。
2017年7月13日4時47分撮影
【1024*430】【800*336】


【梅雨明の夜明】
突然発生した上空の雲が美しく染まる。久々気持ちの良いヒットの夜明を迎えた。
2017年7月13日5時8分撮影
【1024*679】【800*530】


【夏景色を楽しむ】
久住山〜天狗が城の緑鮮やかな夏景色。この時期この時刻が最も美しく見える。
2017年7月13日6時46分撮影
【1024*439】【800*343】


【御池夏美景】
水を一杯一杯に湛えた水面に青空を映す。梅雨時期ならではの美しい御池が見えた。
2017年7月13日7時4分撮影
【1024*768】【800*600】


【咲き始めたヤマトキソウ】
下山途中ヤマトキソウが咲き始めていた。地味な印象が強いがとても可憐で可愛い。
2017年7月13日8時53分撮影
【1024*768】【800*600】


【タデ原湿原のカキラン】
時期が良かったのか。全ての花が上を向きカメラ目線で美しく決めていた。
2017年7月13日13時9分撮影
【1024*768】【800*600】


【九重高原のオグラセンノウ】
少しピークは過ぎていたかも知れない。最後の花がシベを残し待っていてくれた。
2017年7月13日16時30分撮影
【1024*768】【800*600】

 前回(6月23日)の山行き

デジタルカメラ:オリンパス E-1
画像処理ソフト:Adobe Photoshop CS2(高圧縮)

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