今回の山行き
九重

【今回のコース】
牧の戸-沓掛山-西千里が浜-久住分れ-久住山東尾根-久住山-久住分れ-西千里が浜-沓掛山-牧の戸-タデ原湿原・久住高原散策

2017年7月22日(土) 晴&曇 牧の戸 2時17分 気温15度〜22度
九州北部も梅雨明が発表された。
九重も夏本番で緑が深まり妖精達もひと時の夏を彩る。
今回も前回と同じく、前半は朝駆けとコース散策、後半はタデ原湿原と久住高原の散策を予定していた。

天気は雲か霞か星の瞬きがなくスッキリしない梅雨を引きずるような晴。
湿度が高く気温は18℃。
2時17分に取付いた。

扇が鼻分岐でBOCCIさん福岡のKUU(クー)さんにバッタリ会った。
遅れて大分のなおさんも来ているとのこと。
夜明は天狗が城で迎えるとのことなので、此処で2人に先行して久住山東尾根へ。
天狗が城、中岳、星生山、近くの久住山にもホタルが見える。
暑くなればまだまだこんなものじゃない。
夏山は片道でもクーラーの保障があるホタルシーズンである。

雲があり夜明が期待されたが地平線の霞雲が高過ぎてあえなく撃沈。
概ね15分遅れのぼやけた夜明を迎えた。(写真)
(地平線の霞雲高く遅れた夜明 5時28分撮影)
【800*600】

夜明後久住山頂へ移動。
夜明が撃沈ならば、いつもはブロッケンのガス待ちが定番だが、今回はたとえガスが発生しても半曇状態では光が弱くブロッケンは期待できない。
山頂には長居することなく、再度東尾根に戻り東千里が浜を中心に夏景を撮り早くも下山開始。(写真)
その途中の久住分れ上の台で、ファーストを摂りつつ星生山〜扇が鼻のパノラマ夏景(下1)を楽しんで、前回ヤマトキソウ(山朱鷺草)が咲き始めていたポイントへ。

今年は裏年なのか、いつも梅雨明の頃はノリウツギ(糊空木)が山肌を白く染めるはずなのに、今年は見えない。
中でも久住山北面を真白に染めるの光景は見応えがある。
さながら清涼感のある「夏の雪景色」である。
いつも見慣れた光景がないのも一寸した違和感がある。
(東尾根から東千里が浜を中心にした夏景 6時28分撮影)
【800*406】

前回のヤマトキソウはすでにピークを過ぎていたが今回新なポイントを発見。(写真・下2〜3)
それがタイミング良く見頃を迎えていた。
ヤマトキソウは花が閉じていれば白い筆花で地味に見えるが、花が開けば紅紫色の斑紋がある唇弁が見え、少しだけ華やかになる。
唇弁の美しさはトキソウと同じなのに、花を大きく開いてアピールできないので大いに損をしている。
差し詰め山の朱鷺は羽を閉じ美しさを内に秘めた朱鷺である。

その他、牧の戸コースには前回の花に加えて、
オトギリソウ(弟切草)、ノギラン(芒蘭)、ノハナショウブ(野花菖蒲)、ホソバシュロソウ(細葉棕櫚草)、ママコナ(飯子菜)、ヤマサギソウ(山鷺草)(下4)、ワレモコウ(吾亦紅)などが咲き、
イヨフウロ(伊予風露)、キリシマヒゴタイ(霧島平江帯)、コバギボウシ(小葉擬宝珠)、シモツケソウ(下野草)、モウセンゴケ(毛氈苔)がつぼみを膨らませていた。
又牧の戸の上では、梅雨明を待ち兼ねたかのように何匹ものアサギマダラが舞い、ノアザミ(野薊)やヒヨドリバナ(鵯花)を吸蜜する姿が見らた。(下5)
今回は梅雨明に相応しい光景としてこの「愛愛吸蜜アサギマダラ」をトップに置いた。
(新たなポイントで見頃を迎えていたヤマトキソウ 8時15分撮影)
【600*800】

下山10時。気温22℃。
この後、晴と曇を繰返すものの、気温は25℃〜28℃迄上昇する。
下山後、水をタップリ身体に入れタデ原湿原に直行。
メインはタチカモメヅル(立鴎蔓)アオタチカモメヅル(青鴎蔓)(写真・下6)

後者は探せたが前者は不発。
一般的には前者よりも後者が希少種だが、タデ原湿原では木道の上から見える範囲が限られるので、撮影は前者が苦労する。
粘れば何とかなるかも知れないが、今回も余りにも暑過ぎて早々にあきらめたのが真実である。

その他、今タデ原湿原には、
オカトラノオ(岡虎の尾)、カキラン(柿蘭)、クサレダマ(草連玉)、サワヒヨドリ(沢鵯)、チダケサシ(乳茸刺)、ネジバナ(捩花)、ノハナショウブ(野花菖蒲)、ハンカイソウ(樊会草)、ヒメジョン(姫女苑)、 ヒメユリ(姫百合)、ミズチドリ(水千鳥)、ミソハギ(禊萩)、キスゲ(黄萓)などが咲き、
ヒゴタイ(平行帯)が色付き始め、モウセンゴケ(毛氈苔)の花が咲き始めていた。
(タデ原湿原の希少種アオタチカモメヅル 10時31分撮影)
【600*800】

牧の戸へ引き返し久住高原へ。
此処でタデ原湿原のヒメユリと印象が異なるヒメユリを発見。(写真・下7〜8)
花が複数で色も派手な橙紅色、草丈も1M近くある。
ヒメユリをネットで検索すると、
分布する地域により開花時期、球根の形状や性質、草丈などが大きく異なり、いくつかの種類(変種)に分けられるとある。
色も緋色〜橙紅色で、多いものでは1本の茎から10数輪の花を咲かせるとある。
更に球根は分球する(増える)ものとしないものがあるとのこと。

どうやら種類は、四国と九州に分布し、草丈は1M前後、1本の茎に10輪前後の花を咲かせるトサヒメユリ(土佐姫百合)ではないかと思えるが全く自信がない。
いずれにしても、ヒメユリは環境省や大分県でも個体数が少なく絶滅が極めて高い絶滅危惧種に指定されている。

最後にノカンゾウ(野萱草)を確認。
ところがノカンゾウは周囲の丈の高い草本に覆われ絶滅必至の状況に置かれていた。
辛うじて陽射しを確保し咲いていた最後の花(下9)を撮影し、やり切れない気持ちで帰宅。
この状況が改善されなければ、来年はもう見られないかも知れない。
(久住高原で見かけた超派手なヒメユリ 11時24分撮影)
【800*600】



【久住分れ上の台にて】
久住分れ上の台からのパノラマ景。梅雨明の山肌の美しさに足を止めた。
2017年7月22日6時57分撮影
【1024*424】【800*331】


【タイミングピッタリのヤマトキソウ】
見頃ピッタリのタイミング。一寸の化粧をして可憐かつ可愛い姿で迎えてくれた。
2017年7月22日8時12分撮影
【1024*768】【800*600】


【開花したヤマトキソウ】
前回の花はピークを過ぎていたが別ポイントで開花した花が見頃を迎えていた。
2017年7月22日8時13分撮影
【1024*768】【800*600】


【咲き始めたヤマサギソウ】
名の由来は咲姿を翼を広げ飛翔する鷺に見立てたとあるが果たして似てるかな。
2017年7月22日8時23分撮影
【1024*768】【800*600】


【愛愛吸蜜アサギマダラ】
梅雨明を待ち兼ねたかのようなアサギマダラの舞姿。愛愛吸蜜ほのぼのとする。
2017年7月22日9時23分撮影
【1024*558】【800*436】


【希少種アオタチカモメヅル】
タチカモメヅルの変種で花は黄白色をおびている。探すのに苦労する花である。
2017年7月22日10時34分撮影
【1024*768】【800*600】


【絶滅危惧種のヒメユリ】
久住高原に咲いていたヒメユリ。環境省・大分県でも絶滅危惧種に指定されている
2017年7月22日11時25分撮影
【1024*768】【800*600】


【超美彩色のヒメユリ】
高原の中の超美彩色が目を引いた。トサヒメユリと思われるが全く自信がない。
2017年7月22日11時32分撮影
【1024*768】【800*600】


【今年で最後になるかノカンゾウ】
ノカンゾウは周囲の丈の高い草本に覆われ絶滅必至の状況に置かれていた。
2017年7月22日13時29分撮影
【1024*768】【800*600】

 前回(7月13日)の山行き

デジタルカメラ:オリンパス E-1
画像処理ソフト:Adobe Photoshop CS2(高圧縮)

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