今回の山行き
九重

【今回のコース】
牧の戸-沓掛山-西千里が浜-久住山避難小屋-天狗が城-中岳-池の小屋-御池-久住分れ-西千里が浜-沓掛山-牧の戸-久住高原

2019年9月19日(木) 晴 牧の戸 3時5分 気温7度〜14度
北海道・大雪山の紅葉が見頃を迎え初雪の便りも届いた。
九重山の紅葉(写真)もカウントダウンが聞こえてくる頃である。
このまま紅葉前線が順調に南下したとして、九重の見頃は平年並の10月中旬以降と思われる。
今年は少し日照不足が気になるが、こればかりは蓋をあけて見るまでは判らない。

前夜20時、牧の戸に着いた。
車は上段Pに一台あるだけで下段にはない。
6時間近く寝て3時5分に取付いた。
天気は月煌煌と冴え星降る晴。気温は10℃。
前回(9月3日)よりも8℃低く、車外にでるとプルッとした。
この急激な気温の変化で、九重の衣替えも忙しくなりそうだ。

車は5〜6台に増えライトもチラついていた。
空には形良く一筋の鱗状の雲が流れていた。
この雲が夜明の空にあればと思うのだが早くも消えて行く。
夜明は超ピーカンになりそうである。
(アニメーションGIFで見る九重山の紅葉)
【800*600】【800*600】【800*600】
【800*600】【800*600】【800*600】

天狗が城に着いたのは夜明30分前頃か。
予想されたピーカンで気温は7℃。風が強くパーカーを重ねる。
後続に二つのライトと少し離れて一つのライトが見えるだけで周囲の山頂には一つも見えない。
九重山頂一番乗りだ。
グラデーションする黎明が美しい。
大気が秋を感じさせスッキリしていた。

今回の夜明は当初から天狗が城北尾根の定位置と決めていた。
秋の夜明は秋に相応しい美しいススキを絡ませたい。(写真)
まあこの時期の定番ともいえる。
ところが風が強過ぎてススキが大きく揺れる。
否バタツイテいると表現したがピッタリか。
これには降参するしかない・・・そして「ススキの夜明」は撃沈。

夜明はピーカンなので変化は望めないと思われたが、スッといくつもの光芒が伸びてきた。(下1)
夜明の嫌われもののピーカンが逆に光芒を一段と美しく見せていた。山の夜明は良いも悪いもドラマがある。
(ススキの穂が紅く煌く夜明 2015年9月20日撮影)
【800*600】

夜明後のガス雲の流れが美しい。
大船山に突然現れた笠雲が数珠つなぎに連なり、珍しい光景を見せていた。(下2)
それが次第に成長したのか、前回、前前回に続いて又もやガス雲が発生。
そうなると当然ブロッケンだ。(写真)
3回続けてのブロッケン三昧、九重の女神からの大サービスだ。
遠くのガス雲にも2重3重4重の大きな虹もどきのグローリー(光輪)が見える。
星生山頂とコラボするごとにカシャ! カシャ! と音が弾む。(下3〜5)

一旦ガスが途切れたので陽が高くなっても心配ない中岳に移動。
移動するなり再び小規模のガスが発生。
最後まで美しいブロッケンを見せてくれた。

今九重は衣替えを急いでいる。
僅か2週間の間に煌く夏色は褪め斑な山肌が目立つ。(下6〜7)
花はアキノキリンソウ(秋の麒麟草)ばかりが目立つ感じで、そんな中、リンドウ(竜胆)が咲き始めていた。
秋への移ろいは早い。牧の戸11時下山。気温14℃。
(前回に続いて現れたブロッケン 7時5分撮影)
【800*498】

今回、下山後はシロバナハガクレツリフネ(白花葉隠釣舟)(写真)エンシュウもどきハガクレツリフネ(遠州擬葉隠釣舟)(仮称)のハガクレを母種とする2変種の散策を予定していたが、今年も花は確認できないとのこと。
刈取られたり大水で流されたりしたのが大きな原因だ。

一般的に九重で良く知られ見かけるのは、ツリフネソウ(釣舟草)ハガクレツリフネ(葉隠釣舟)キツリフネ(黄釣舟)の3種。
以上の3種は、地元の人には雑草扱いにされ、刈取られることが多いが、良く見れば、こんな繊細な花のつくりはない。
中でも、ハガクレツリフネは、九重忍法葉隠れの優れた術もあるが、そのバランスたるや匠の世界を越えている。
前の2種は特定の場所でしか見られない超希少種の花である。
希少種が少なくなるのは心が痛む。
(超希少種シロバナハガクレツリフネ 2011年9月14日撮影)
【800*600】

それで予定を変更して久住高原へ。
目的は、これも超の上に超が付く希少種のキクバヤマボクチ(菊葉山火口)(写真・下8〜10)である。
花の名のキクバは、葉を「菊の葉」(下9右下)に見立てたものだが上部の葉には切れ込みがない。
又此花は蕾の期間が長く、花が見頃になるのはハッキリしないので、根気強く待たねばならない。
それでいつも見頃を見逃していた。
今回はピークを過ぎた花も見られたが、見頃又は見頃を向かえつつある花を見ることができた。
まだ蕾が沢山あるので今後が楽しみである。

他に少し離れた場所でジイソブ(爺雀斑)の蕾を発見。
やはりジイソブは蕾でも前回のバアソブ(婆雀斑)に比べると大きくて貫禄がある。
次回までには咲いていると思われる。
(見頃を迎えたキクバヤマボクチ 12時58分撮影)
【800*600】


【ピーカンに冴える光芒】
夜明の嫌われもののピーカンが逆に光芒を一段と美しく見せていた。
2019年9月19日5時42分撮影
【1024*530】


【美しい雲の流れ】
大船山に突然現れた笠雲が数珠つなぎに連なり珍しい光景を見せていた。
2019年9月19日6時10分撮影
【1024*616】


【三山行連続のブロッケン三昧】
夜明直後思いもよらぬガス発生。大船山上に突然現れた笠雲がその前兆か。
2019年9月19日7時2分撮影
【1024*666】


【あの影は誰だ】
あれは私の心の中に巣食う妖怪だ。上手にバックの星生山とも馴染んでいる。
2019年9月19日7時11分撮影
【1024*692】


【最後のブロッケン】
中岳での最後のブロッケン。2重の光輪を背負い得意げにポーズを決めている。
2019年9月19日7時32分撮影
【1024*768】


【秋走る山肌】
今九重は衣替えを急いでいる。僅か2週間で煌く夏色は褪め斑な山肌が目立つ。
2019年9月19日7時49分撮影
【1024*424】


【御池も初秋色】
御池も初秋色に衣替え。空を映す紺碧の水面とのコントラストが抜群にいい。
2019年9月19日8時46分撮影
【1024*768】


【久住高原の宝花キクバヤマボクチ】
久住高原の宝花。今年は見頃又は見頃を迎えつつある花を見ることができた。
2017年9月19日13時2分撮影
【1024*768】


【超超希少種キクバヤマボクチ】
此花はまず此処でしか見れない。花の名のキクバは葉を「菊の葉」に見立てた。
2017年9月19日13時22分撮影
【1024*768】


【花を支える細腕】
花の大きさの割には茎が細い。茎が曲がり項垂れた姿を多く見かける。
2017年9月19日13時26分撮影
【768*1024】

 前回(2019年9月3日)の山行き

OLYMPUS OM-D E-M10 MarkV
画像処理ソフトAdobe Photoshop CS2(高圧縮)

HomePageのTopへ戻る